歯の移植|大坂歯科医院|板橋区にある志村三丁目駅近くの歯科・歯医者

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歯の移植

歯の移植|大坂歯科医院|板橋区にある志村三丁目駅近くの歯科・歯医者

自家歯牙移植について

自家歯牙移植について

一般的に、ご自身の歯を失った場合の治療法として、義歯、ブリッジ、インプラントがあります。当院では、第4の選択肢として「自家歯牙移植」をご提案することがあります。
自家歯牙移植とは、歯を失った部位にご自身の機能していない不要な歯(親知らずや歯並びから逸脱した歯など)を抜歯し、当部位へ移植する処置です。そして固定するのを待ち、かぶせ物をします。

適応となりうる状態

  • 歯の根の病巣が大きく、残せない歯がある
  • 歯の根にヒビが入っていて度々腫れる
  • 噛んでいない歯がある
  • 親知らずが横向きに出ていて、よく挟まる

メリット/デメリット

メリット
  • 両隣の歯を削らなくて良い
  • 余った歯をリサイクルできる
  • 自分の歯を移植するので、拒絶反応が無い
  • 違和感がない、自分の歯のように噛める
  • 未成年の方も適応可能
デメリット
  • 外科処置の回数が2回や、部位が2カ所になることがある
  • 長くても10年で歯根の吸収が生じる

自家歯牙移植は、全ての患者様に適応となるわけではありません。しかし、条件が合えば、義歯、ブリッジ、インプラントよりも有用な治療となる可能性があります。一度抜いた歯を移植して使っていくので、長持ちという点では他の治療法には劣るかもしれませんが、移植した歯が抜歯になってから再度治療法を検討することができます。つまり、義歯、ブリッジ、インプラントを先延ばしにすることが可能です。
「この歯は残せない」、「抜いてブリッジしかない」と言われたことがある方は一度ご相談ください。

保険が適用となる場合がある

基本的に、20歳までの方に対してはブリッジ治療やインプラント治療は行ってはいけません。実際に歯科医師国家試験でも正答となったことはありません。20歳までは成長発育するので、顎の骨も成長します。成長段階の顎にブリッジやインプラントを入れると、その部位の成長発育を阻害します。従って、歯を失った20歳以下の方への治療法は調整の効く「入れ歯」となります。しかし、口腔内に不要な歯がある場合、失った部位に移植することで入れ歯を回避できる可能性があります。
以上の理由から、保険が適用できることがあります。

移植治療の流れ

  1. 残せない歯の抜歯
  2. 不要な歯の抜歯
  3. ①の部位へ移植。糸やワイヤーで固定
  4. 約1カ月で固定除去
  5. 約4カ月でかぶせ物作成

残せない歯の状態によっては①と②が別の日になる場合があります。①の残せない歯に膿が多く溜まっていたり、炎症が強いと移植する歯が定着しないためです。ある程度(およそ2週間)治癒を待ってから移植に踏み切ります。治癒を待ちすぎると抜いたところがしっかり塞がるため、移植が難しくなることがあります。

20歳以上の方でも適用可能

ご自身の顎の骨にご自身の歯を移植するので、年齢による制限はありません。ブリッジの土台の歯がもうダメで、次は入れ歯と言われても、条件が合えば移植を行い、再度ブリッジを作成することが可能です。