
歯が生えてから子供の歯を守るために保護者の皆様は毎日仕上げみがきを頑張っていらっしゃると思います。
嫌がって泣かれたり、逃げられたり、時間に余裕がない日があったり…大変な日や時期もありますよね…
我が家もとっっっても大変な時期がありましたー 🙁 今は少し大きくなり仕上げみがきをしないと虫歯になちゃう!と自ら仕上げをお願いしてきてくれるようになりましたが、大変な時期は足で抑えてみがいているときもありました。
子供ひとりひとりの個性や性格、その日の機嫌など…なかなか仕上げみがきがうまくいかない日もあると思います…毎日子育てお疲れさまです!
では今回の本題!【仕上げみがきはいつまで続ける?】
答えは…12歳(小学校卒業)頃までを目安に行うことが推奨されています。
長っっっ!と思いましたか?それにはちゃんと理由もあります。
個人差はありますが、一番奥の7番目の歯(12歳臼歯)が生えて永久歯が全てそろうのが12歳頃。厳密にいえば、14歳頃までですが小学校を卒業するまでは保護者の方がサポートしてあげましょう。
10歳前後のお子さんは、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期でみがくのが難しい時期です。永久歯が生えそろうまで、ひとりでみがく+保護者の仕上げみがきを行うことで、みがき残しを防ぎ、むし歯やお口のトラブルを早めに見つけることもできます。
仕上げみがき卒業の日にむけて、お子さんが自分でしっかりみがけるようサポートすることが大切です。
サポートについては、最後の【まとめ】もお読みください。
【なぜ仕上げみがきが必要?】
・子供1人ではまだ上手くみがけない
・乳歯や生えたばかりの永久歯は歯質が未熟で、むし歯菌が出す酸に弱い
・むし歯やお口のトラブルの早期発見
【仕上げみがきの注意ポイント】
・就寝前の仕上げみがきは丁寧に(フッ素ジェルなどの塗布も寝る前がおすすめ)
・歯の間の汚れや菌は、歯ブラシのみでは落とせません。デンタルフロスを使用する習慣を!
・歯ブラシは本人用と仕上げ用で分けましょう。ヘッドがコンパクトで持ち手が長く奥までみがきやすい仕上げみがき用の歯ブラシがおすすめです。受付にて販売しています。
・歯ブラシは1ヶ月ごとに交換しましょう。1ヶ月経たなくてもブラシの毛が開いていたら菌を落とす効果が減っていますので、すぐに交換しましょう。
【まとめ】
なんでも自分でやりたい時期がお子さんにあると思います。歯みがきも、自分で歯をみがこうとする行動の芽生えなので、上手な歯みがきの第一歩として、自分で歯ブラシを持って歯をみがく時間を毎日作りましょう。その時は綺麗にみがくことが目的ではなく、自発的に楽しく歯をみがく雰囲気や、習慣、環境をつくるのが目的です。歯みがきは生涯つづけて行う必要があります。毎日歯みがきとフロスをするという行為を子供たちのあたりまえの習慣にする環境作りが重要です。
たまに幼児期からずっと親にみがいてもらっていて、小学生になってもほとんど一人でみがいたことのないお子さんがいらしゃいます。それは仕上げみがきではありません。「12歳になったから今日からはもう1人でみがいてね!」では全く1人でみがく練習ができていない状態です。幼児期から少しずつ歯みがきの必要性や自分の歯に合った適切なみがき方をお家と歯科医院で練習しながら12歳を迎えましょう!
当院の小児歯科検診では、むし歯や歯列、かみ合わせのチェックだけでなく、歯ブラシの持ち方や、苦手な箇所を染め出して確認してみがく練習、フロスの練習、フッ素塗布なども毎回行います。毎回の検診で自分の歯を知ってもらうこと、歯の大切さ、歯科医院という空間に楽しく慣れてもらうことを意識して定期検診を行っています。小学6年生まではごほうびガチャガチャのコインのプレゼントもあります✨仕上げみがきの方法に不安がある方も検診でお気軽にご相談ください。